煙突設計で決まる薪ストーブの安全性と燃焼効率
煙突はストーブ本体と繋がる重要な燃焼システムの一部。
その設計や部材の選び方で、薪ストーブの印象に差が生まれるほどです。
煙突には、シングル煙突と二重断熱煙突があります。どちらも動力を使わず、ドラフトと呼ばれる上昇気流を利用し屋外へ排煙をします。ドラフトは温まった空気(煙)が軽くなり上昇している現象であり、温かいままであれば屋外までスムーズに煙を排出することができます。スムーズな排煙が行われることが、良い燃焼効率を生むこととなり、煙突システムが薪ストーブの胆となります。
二重断熱煙突をおすすめしています
二重断熱煙突と、シングル煙突を比較してみます。
●シングル煙突場合
温まった煙がストーブから遠ざかり排出されるまでの間に急激に冷えていきます。この事で煙突内部にススやタールなど、煙に含まれる不純物が付着することになります。スムーズなドラフトが行えなくなり、不安定な排煙となります。さらに、付着したタールを放っておくとメンテナンスでの煙突掃除に苦労するばかりでなく、タール自体が発火することによる煙道火災の危険性をはらんでいます。
●二重断熱煙突の場合
二重断熱煙突の断熱材の効果で、煙突内部の温度を下げることなく良く温まったままの状態が維持できます。煙突内部の温度低下がないため、スムーズで理想的なドラフトがおこるわけです。 その結果、ススやタールの付着を抑え、薪ストーブの燃焼が効率良くおこなわれます。薪ストーブの性能を最大限に発揮することができるわけです。