4. 薪の種類による違いと選び方

薪について

切ったばかりの生木の含水率は、50%を超えています。

良く乾燥した、薪ストーブに適した薪は20%以下と言われますので、しっかり準備したいものです。

この様な薪を用意するのには、手間と時間が必要です。大変な作業ですが、好きな人にとっては

これも大事な薪ストーブライフの一場面ですよね。適度な長さに切った丸太を割って、一年から

一年半以上乾燥させた薪が理想的です。

薪づくりの作業をしていると、短いものから長いもの、小さい太い等様々できてくることと思います。

焚きつけ用や、長時間用と選別して置くと便利に使えるでしょう。

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薪を準備する時に一番注意すべきは、薪の乾燥度でしょう。

充分に乾燥していない薪を薪ストーブに使用することは、燃焼に様々問題の発生が考えられます。

まず濡れた薪や水分の多い薪は、火が着きづらく燃えにくい為、暖まるのに時間が掛かります。

その間にタール(クレオソート)や煤(すす)が多く発生し、ストーブ内部や、煙突の内側に

付着します。そうすると、煙の通り道が狭くなり、燃焼効率が下がったり、燃焼そのものに

不具合をもたらしていきます。そうなると、煙突のメンテナンスにも手こずることになるでしょう。

又、最悪の状態では、溜まったタールに引火し煙道火災を引き起こす危険もあります。

 

薪(木)の種類と特徴

 

薪にする木の種類として、広葉樹(ナラ・クヌギ・ブナ・桜など)が良いとか、針葉樹(杉・松など)

が良くないとか言われますが、良く乾燥しているものであればどちらも薪として使うことが可能です。

それぞれの特徴として、広葉樹は密度が高く固く締まっているため、一度火が着くと火持ちが良く、

暖をとる能力が高いと言えます。一方針葉樹は密度が低く柔らかく軽いため、割りやすく運搬が楽です。

着火し易く、温度も上がりやすいので焚きつけに向いていると言えます。ただ、急激な温度上昇を嫌う

鋳物の薪ストーブへの使用は注意も必要です。その他、早く燃え尽きることや重量に対する体積が

大きいため保管場所も大きく必要な特徴もあります。

これらの特徴を捉え、用途に合わせて用意すると良いでしょう。